婦負郡

婦負郡(ねいぐん、めひのこおり)
婦負郡は、富山県にあった郡で、消滅直前の2005年(平成17年)3月31日の時点で、婦中町、八尾町、山田村、細入村の2町2村で構成されていたが、2005年(平成17年)4月1日、全町村が富山市、上新川郡大山町・大沢野町と合併して富山市となったため消滅した。歴史はかなり古く、弥生時代の遺跡や古墳時代中期の四隅突出型墳丘墓が発掘されている。婦負は、もともと売比(めひ)と書いた。地名の由来について、鵜坂神社(延喜式内社)の祭神である鵜坂姉比咩神(うさかねひめのかみ)・鵜坂妻比咩神(うさかめひめのかみ)に由来するとする説や、杉原神社(延喜式内社)のある杉原野開拓伝承に、沼に落ちた女神を男神が背負って助けた(婦を負う)という史話がある。 万葉集には、婦負郡の当時の状況を描いた、複数の歌が収録されている。「婦負川の 早き瀬ごとに 篝さし 八十伴の男は 鵜川 立ちけり」(巻17 4023)「杉の野に さ躍る雉 いち白く 音にしも泣かむ 隠り妻かも」(巻19 4148)